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ライフネット生命、赤字経営

保険会社を大中小としたとき、ライフネット生命は小保険会社といえます。新興市場の株式上場はしているものの、全国消費者からの信頼は、まだ得られていません。株を上場するということは、すなわちその保険会社は、保険契約者のためにあるのではなく、株を保有している人たち、しっきりいえば機関投資家たちのためにあります。順序としては、そこで働く経営者と社員のためにあります。
 
その次に株投資家のためにあります。三番目には、保険契約者のためにありますといいたいところですが、三番目はありません。四番目もありません。保険契約者のためには存在しません。これが常識といえましょう。株式会社で、かつ上場しているということは、株に投資している会社、個人に対し、利益を分配できるようにしないとなりません。当然微々たる利益では、株に投資する価値も意味もありません。
 
長い目で株投資家達は、みてはいません。ライフネット生命が、これから成長して反映して行くには、消費者側を見方にしていくことです。例えば、私が理事を務めるNPO生命保険格付協会から支持を得れる評価をもらうかなど、これが一でしょう。しかし、現在、生命保険格付協会のこの歩けれん会社に対する格付け評価、保険商品評価は、最低ランクの評価となっています。
 
すなわち、契約する価値ある保険会社ではない、契約する保険商品とは言えないということになります。ここをどう変えて行くか、難しいかもしれません。保険料を業界一安く消費者に提供しているような保険広告や社長、副社長自ら広告塔になった格安、表向き透明性といういわゆる宣伝活動。保険料は、安いどころか保険商品の中身を分析すれば、世界一高いといえる大手生保の保険、そして保険料の価値と何ら変わりないという事が、分かります。
 
安く見せてはいますが、もっと安い、かつライフネット生命よりも会社規模が大きい保険会社のほうが保険は安いです。それも一社だけではありません。はっきりすえば、馬鹿な客を取り囲んでいる広告は、てテレビCMをやろうが社長自らしようが、そこまで消費者側は馬鹿ではありません。この保険に引っかかるのは、保険のことも知らない20歳代、30歳代前半の独身と若い夫婦くらいなものといえましょう。
 
一時期、この保険にそれら引っかかった人たちが入っても、契約して数年も経てば、他社に切り替えて行く能力を持つことでしょう。何故なら、契約はしたものの、解約する人も多くいるからです。ライフネット生命は、きれいごとに情報公開した会社としてパフォーマンスしていますが、それならば、都道府県ごとの保険契約者数の情報公開、そして四半期ごとの契約者吸うと解約者数の公開、そして株主に対しての利益半分の割合、そして社長、副社長の年収公開もしてもらいたいものですが、それは出来ないでしょう。もっといえば、定年近くまで日本生命本社に勤め上げたときの年収額、おそらく1500万円前後でしょう。これも公開してもらいたいものです。れ
 
付けくわえて、株式公開した時の上場成功したのに対しての社長、副社長たちが受け取った成功報酬とでも言っておきましょう。何億貰ったのでしょう。消費者側には、保険料の内訳の公開をパフォーマンスしても、保険のプロは、痛いところの情報公開をしてもらいたいですね。ここを知ることにより、保険消費者は、この保険会社が、どれだけ消費者側のために存在するか、その位置がわかります。
 
しかし、前述の通り、一にも、二にも、三にも、保険契約者のためにある保険会社ではなく、株式に投資している人たち、そこで働く経営者、社員のためにある保険会社ということは、わかります。消費者側を味方にして、経営して行かないと、これからの成長は、いくら株上場しても破綻の方向に向かうだけで終わると思います。
追伸、昨日も1100人以上の皆さんからアクセスをいただきました。ご支持、ありがとうございます。
 
保険評論家 
消費生活コンサルタント
野中幸市
 
 
 

ライフネット生命、9月中間純損失1億5400万円=広告宣伝費かさむ〔決算〕

時事通信2012/11/14
 ライフネット生命保険 <7157> =2012年9月中間決算は、経常損益が6800万円の赤字(前年同期2億3800万円の赤字)、純損益が1億5400万円の赤字(同2億4000万円の赤字)だった。
 広告宣伝費を中心とした事業費がかさみ、経常損益、純損益ともに赤字を計上した。一方、保険本業のもうけを示す基礎利益は7100万円(前年同期は8700万円の赤字)だった。危険差益の大幅増を背景に半期ベースで初めて黒字を確保。売上高に相当する保険料等収入は前年同期比71.7%増の27億1900万円だった。 
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